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野田知佑『北極海へ』文藝春秋

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野田さんは、カヌーイストです。国内外をカヌーで川下りをして、その旅の様子を文章に書いてきました。そう聞くと、「冒険家」のような感じもしますが、違います。野田さんは楽しく遊ぶために川下りをしています。
 川遊びを書いた数々の本の中でも、『北極海へ』は傑作です。
 舞台はカナダの北極圏という「自由の大地」。そこを北極海へ向かって流れるマッケンジー川。野田さんは、三か月かけて旅をします。
 その旅の様子を、次のように書いています。

自分のやることは自分で決める。自分の生活の細部まで自分の意志で支配する生活。

 私は高校生の時、30年前にこの本を読みました。それからずっと、「自分のやることは自分で決める」というくだりが忘れられません。本当の自由というものは、全部自分で引き受けるということなのだと、教えられました。
 だけど現実には、そんな日常生活はありませんでした。他人や他の要素に、影響受けまくりです。
  ここ二十年は、子育てと生活に追われまくり。
 作家になるんだと言い、お金を稼ごうとはせずに原稿書き。これではまずいと思い直して働いたりして、バタバタと生きてきました。

 久しぶりにこの本を読み返してみたら、元気がムクムクと湧いてきました。
  やっぱり、この本には、今でも励まされます。

野田知佑『北極海へ』は、「自由に生きたい」あなたのための本です。

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