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植島啓司『生きるチカラ』集英社新書

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 この本の読みどころはズバリ、

「あらゆる選択は誤りを含んでいる」

というメッセージです。

 選択って難しいですよね。特に、自分の人生を左右するような大きな選択をしなければならなくなったとき、どっちの道が正しいのか、わからなくなります。

 例えば、どの仕事を選んだらいいのかというとき。

  •  A 自分に向いているけど、給料が安い。
  •  B 辛そうだけど、給料が高い。
  •  C 自由だけど、不安定。

 考えれば考えるほど、わからなくなります。
 
 だけど、A 自分に向いているけど、給料が安い、を選んでも、実際は向いていないこともしなくてはならなくなるかもしれません。

B 辛そうだけど、給料が高い、を選んでも、現実にはそれほど辛くないかもしれません。

 つまり、成功か失敗かは、簡単には判断できないということなのです。

 そこで著者は、

あらゆる選択は誤りを含んでいる

のだと言います。

 この言葉がどんなに人生を楽にしてくれることか。
 だって、選択に正解はないんです。
 そう認識していたら、どっちを選んだらいいかって時に、どっちでもいいんだと思えます。

 著者は、思いつきでそんなこと話書いているのではありません。
 この本は、著者が身銭を切って考えたことが書かれているから、力強いのです。

 著者は大学の先生なんですけど、古今東西の文学作品などが引用されます。
 それだけではなく、競馬予想の仕事もしていたギャンブラーであり、全然働かないでそれでも毎日お酒を飲んでいた時期があったなど、とにかく破天荒な人生を送ってきた人なんです。その実体験から紡ぎ出された言葉は、どうしようもなく説得力を持って迫ってきます。

植島啓司『生きるチカラ』は、「どっちを選んだらいいのか迷っている」あなたのための本です。

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