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中山七里『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』文藝春秋

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 著者は、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞してデビューし、いろんなシリーズ作品を書いています。
これは、「静おばあちゃんと要介護探偵」シリーズの2冊目となる短編集。

 静おばあちゃんは、80代の元裁判官。日本で20番目の女性判事という設定です。融通が利かないんですけど、人間味があって悩む姿が惹きつけられる人物です。

 要介護探偵は、車椅子に乗った玄太郎というおじいさん。傍若無人で口が悪い厄介な人物だけど正義感のある社長です。こちらは、法をはみ出しても、正しいことのためにはかまわないという、裁判官とは違った精神の持ち主で、こちらはこちらで爽快な人です。
この二人が、名コンビとなって難事件を解決していきます。

「静おばあちゃんと要介護探偵」というコンビのシリーズの2冊目ですが、実は、それぞれのシリーズがあるんです。
静おばあちゃんは、『静おばあちゃんにおまかせ』という単独の本があります。静おばあちゃんと孫娘が登場します。
さらに、『テミスの剣』という長編にも出てくるんです。

 玄太郎の方は、そもそも、デビュー作である「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した『さよならドビュッシー』に出てきますし、その後の『さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿』にはメインキャラクターとして登場します。

 つまり、あっちこっちに登場してきた、気になるキャラクター同士がタッグを組んで出てきた作品なのです。もちろん、大活躍して謎を解くのですから、もうたまらない楽しさです。

 各作品のタイトルがクリスティーの名作を連想させるのも、そこに気づいた読者を楽しませてくれます。

 中山七里『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』は、「シリーズ物のミステリーを楽しみたい」あなたのための本です。

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