本のすすめ 時々ひとりごと

横松心平オフィシャルブログ

Book Mystery

芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』文藝春秋 

投稿日:

野性時代フロンティア文学賞を受賞してデビュー
その後、各賞の候補になってきました。

  • 吉川英治文学新人賞
  • 本屋大賞
  • 山本周五郎賞
  • 日本推理作家協会賞(短編部門)

別に、受賞しなくても凄い作品は凄いわけですけど、ブレイク寸前という雰囲気は伝わってきますよね。

短編集のタイトルって、中に収録された一編のタイトルが使われることが多いです。でも、この本は違います。「汚れた手をそこで拭かない」という小説はないんです。

じゃあ、このタイトルにどんな意味があるのでしょうか。
五編収められていまして、その登場人物たちが、それぞれ、手を汚しちゃうんです。つまり、悪いことをしてしまうのです。これ以上詳しく言うとネタバレになってしまいます。読み終わった後で、もう一度、「汚れた手をそこで拭かない」と言う言葉に立ち返ってみると、絶妙なタイトルであることがわかります。

中でも、オススメは「埋め合わせ」ですね。

芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』は、「切れ味のいい短編ミステリーを楽しみたい」あなたのための本です。これは後世に残る名作です。

-Book, Mystery

Copyright© 横松心平オフィシャルブログ , 2021 All Rights Reserved Powered by STINGER.