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ジョン・ディクスン・カー『曲がった蝶番』三角和代訳 創元推理文庫 新訳

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 本の帯にはこうあります。

真の相続人を巡る奇怪な殺人

古ぼけた自動人形の怪

タイタニック沈没の夜の謎

どうです。これだけでお腹いっぱいになります。
爵位を継いで1年になる、イギリスの田舎の貴族がいます。その人は、アメリカから帰国してきて、爵位と財産を相続しました。ところがその人の前に、自分こそ真の相続人であると言って男が現れます。

どっちが本物なのか。
その謎を中心に物語は引っ張られていきますが、その中で、謎めいた事件が次々に起こるのです。
ただ、出された謎を楽しめばいいんです。

でも、荒唐無稽なお話のようですが、物語の舞台がどんどん構築されていくので、いつの間にか、その世界に引き込まれていきます。謎めいたものがてんこ盛り過ぎるのに、リアリティが感じられるのは、作者の物語作家としての力です。

そして、最後に明かされる衝撃のトリック。
もう一度、最初から読み直してしまいました。
古典なのに派手。
この生き生きとした躍動するミステリーを、どうぞ、お楽しみください。

ジョン・ディクスン・カー『曲がった蝶番』は、「謎めいたものをてんこ盛りで味わいたい」あなたのための本です。

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