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マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』光文社古典新訳文庫

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 先日、小・中学生の子どもたちにトウェインの『王子と乞食』を読み聞かせていたら、とても好評だったんです。ここらへんでいったん終えようとしても、続きが気になるようで、「もう少し、もう少し」って言われてなかなか本を閉じられませんでした。
 さすが、マーク・トウェインだなと思って、「ハックルベリー・フィンは読んだ?」と中1の娘に聞いたら、読んでないとのことでした。ハックは最高傑作だよ。

 筏で川を下って旅をする、自由な冒険の物語の愉快さももちろんあります。それが、ハックのくだけた言葉で語られるので、ますます楽しいものになります。
 
 最大の読みどころは、第31章にやってきます。ハックはある決断をして、この、アメリカ文学史上最もしびれるセリフを言います。私が決めたんですけどね。

「いいや、おいら、地獄に行く」

 ここは泣きますね。大人も泣きますね。
 自分が、本当に心から感じたことを大切にすることと、社会的な正義が対立したとき。どっちを選ぶのか。どっちが正しいのか。
 このセリフを書くために、トウェインは、この本を書いたに違いありません。
 大人になって再読した私は、地獄に行く道を歩いて行かなくちゃ、と思ったのでした。

マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』は、「アメリカ文学史上最もしびれるセリフを知りたい」あなたのための本です。

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